小豆の赤い色は魔除けの色といわれ、お正月の小豆粥は平安時代からの習慣

小豆の赤い色は、ポリフェノールの一種、アントシアニンで、目にいいとされています。外皮に含まれるサポニンには利尿作用や調整作用、咳や痰をとるなどの働きがあります。

小豆

アズキ azuki bean

分類 :  マメ科・ササゲ属
英名 : azuki  been
和名 : アズキ
学名 : Vigna amgularis
原産地  :  東アジア
利用部位・収穫時期  : 豆が出来たら、秋に豆を
性質 : 非耐寒性・一年草
生薬名  :  赤小豆(せきしょうず)

日本には3世紀に薬として伝わり、8世紀には栽培もされるようになりました。小豆の赤い色は魔除けの色とされ、小正月の小豆がゆは平安時代からの風習です。
高さ50cmほどの一年草で、夏に黄色の蝶形花をつけ。秋に赤い豆10個ほど入ったさやが出来ます。
「本草和名」(918)に赤小豆(せきしょうず)と出ていて、これをアカアズキと読ませています。
現在では、小豆だけでアズキと読むようになりました。生薬の世界では、セキショウズと読まないと
通用しません。同じものですが、アズキでは効き目が出ませんという風潮が・・・
小豆の主成分は糖質とたんぱく質ですが、ビタミンB1、ビタミンB2、食物繊維、カリウム、カルシウム、鉄分などミネラルが豊富に含んでいます。ビタミンB1、ビタミンB2はエネルギーの代謝を促すビタミン。疲労回復にも効果があります。カリウムも体内の塩分を排出して、高血圧を予防する働きがあります。食物繊維が豊富なので、便秘対策にも効果的です。
小豆の赤い色は、ポリフェノールの一種、アントシアニンで、目にいいとされています。外皮に含まれるサポニンには利尿作用や調整作用、咳や痰をとるなどの働きがあります。また、脂質の代謝を促進する働きがあるので、肥満防止効果も注目されています。

利用法

あんにして、ようかん、まんじゅう、汁粉など多くの和菓子に使われるほか、赤飯、こわ飯など需要が広い。
小正月の小豆がゆを食べて、その年の邪気を払うという習慣は、今日にも続いていますが、この小豆粥のでき・ふできを気にするのが農家の主人で、出来が良いとその年は豊作になるとか?

薬用として…

かっけ・催乳に、塩も砂糖も加えずに、水だけで煮たあずには、かっけによいと、昔から言われています。また、あずきがゆは母乳の出をよくするのによいと言われています。
便秘の緩下・二日酔いに、塩も砂糖も加えずに、水煮のあずきを食べるとよい。
消炎・利尿に、赤小豆20~30gを、水400mlで煎じて半量にし、1日3回、空腹時に服用する。
むくみが出た時に、医師にかかる前の療法としておすすめ、とのことです。

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