「万葉集」や「源氏物語」には渋柿では、恋歌や恋物語の種にはならなかったようで無視されたカキ

渋柿は、日本に古来よりある柿。渋みの素はタンニンが含まれているため。収穫したものをそのまま食べることはできません。渋柿は東北地方から九州まで全国で栽培されています。

カキノキ Persimmon

分類 : カキノキ科・カキノキ属
英名 : Persimmon
和名 : カキノキ
学名 : Diospyros kaki  Thunb
原産地 : 東アジア
収穫時期・利用法 : 秋に果実を食用。若葉は春先に、渋柿は夏に、ヘタは果実を食べると気に収穫して薬用に。
性質 : 雄雌異株。落葉樹。

わが国独特のカキは、古い時代にそのもとになるカキの原種が、中国から朝鮮半島経由で日本に入り、
日本で品種改良それたと見られています。
「万葉集」や「源氏物語」にはカキが出てきません。当時は渋ガキがほとんどで、恋歌や恋物語の種にはならなかったようです。
天平宝字5年(761)の正倉院文書や「延喜式」(927)の中に干し柿の記録が出てきます。当時は、干し柿を料理の甘味に用いていたと考えられています。鎌倉時代に甘柿が誕生しており、江戸時代から品種がぐっと増えました。いまや1000種類とあると言われています。

甘柿について

樹上で甘くなり、収穫後そのまま食べられる。甘柿には2種類あり、種ができると渋みが抜けて不完全な甘柿と、種は関係なく自然に甘くなる完全甘柿に分けられます。
柿自体は、南国のフルーツなので、果実が成熟する秋に気温が低いと、完熟しても甘くはなりません。そのため関東地方より西の暖かい地方で栽培がされています。
主な品種に「富有」「次郎」

渋柿について

日本に古来よりある柿。渋みの素はタンニンが含まれているため。収穫したものをそのまま食べることはできません。渋柿は東北地方から九州まで全国で栽培されています。
主な品種は「平核無」「甲州百日」など

成分について

多量の担任を含み、これがビタミンPとよく似た化学構造で、血管の透過性を高め、高血圧を防ぐ。葉には、血圧降下剤成分として、ケンフェロー・3・グルコサイト、クネサイド・3・グルコサイド。ヘタにはウルソール酸を含む。(ヘタは柿を食べる時に集め、日干しに)

利用法

果実は食用。乾燥葉は煎じてお茶代わりに飲むと血圧低下に
ヘタとショウガを同量加えて、煎じて飲むとしゃっくりに効果があるとか

柿の葉
柿のヘタを日干しにしたもの

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