時間のハーブ! いやタイムの以外な利用法

古代ギリシャ・ローマ時代に勇気・気品の象徴とされ、戦いに向かう戦士たちに女性たちがタイムの小枝を贈ったというエピソードが残されています。

レモンタイム

タイム thyme

分類:シソ科イプキジャコウソウ属
英名:thyme garden thyme
学名:thymus vulgaris
和名:タチジャコウソウ
利用部位:葉
原産地:地中海沿岸
性質:耐寒性・耐暑性・多年草

葉は肉厚で小さく、夏に淡桃色から白色の可愛らしい花をつける。独特のさわやかな香りとほろ苦い味が特徴、高さ15~40cmになる常緑の小低木です。
ヨーロッパでは、古くから親しまれてきたハーブであり、もっとも重要なスパイスのひとつです。古代ギリシャでは、勇気や気品の象徴として重宝され、香料として身体にぬったり、入浴剤などにも用いられたりしていという。
タイムの語源は、ギリシャ語の腐敗を意味するチモン(thymon)に由来しています。
ハーブとして栽培するほか、観賞用も多く、日当たり・水はけのよい土地を好む。暖かく乾燥した土地で栽培されたものの方がはるかに香味が強いと言われています。

種類

タイムには、直立性とほふく性があります。
料理などに利用するなら直立性のタイムが使いやすいのでお勧めです。
ほふく性のタイムは踏まれても強く寒い時期でも割と強いので雑草対策にグランドカバーとして好まれています。
ハーブとして利用タイムだけでなく、観賞用タイムも品種改良されて豊富にあります。

  • コモンタイム・・・タイムといえば「コモンタイム」が主流です。
  • レモンタイム・・・レモンのような爽やかな香りが特徴でコモンタイムより優しい感じで使えます。ピンクの小花が可愛らしいのも特徴の一つです。シトラスタイムとも呼ばれています。
  • クリーピングタイム・・・グランドカバーに適したタイムで地面を這うようにどんどん広がって育ちます。ハーブティーに適したタイムです。
  • フレンチタイム・・・コモンタイムに似ていますが、タイムの中でも香りが優れていると言われています。

利用法

肉や魚介類などの料理に一緒に煮込んで臭味消しや香りづけにする。ソース・ドレッシング・チーズ・バター・ティー・ビネガーなどの風味づけに、風味が強いので量は控えめに。その他、歯磨き、マウスウォッシュの香味、ポプリ、リースなどにも幅広く利用されています。

効能

肉の生臭さを消すとともに、強力の殺菌、防腐作用がある。また食欲を増進し、健胃、整腸作用があるほか、咳止めや気管支炎、風邪など呼吸器系の疾患にも効果あり

香り

清涼感のある強い芳香と舌をビリッと刺激するほろ苦さがあります。主成分はチモールでこの成分が強力な殺菌、防腐作用を持っています。

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