ビールに苦味と香りを与え、タンパク質を沈殿させて濁りを抑え、腐敗を防ぎ、泡立ちをよくする作用がある。
ホップ hop
分類:アサ科・カラハナソウ属
英名:hop
和名:セイヨウカラタチハナソウ
学名:Humulus lupulus
原産地:アジア西部といわれている
利用部位・収穫時期:苞の基部の顆粒(ルプロン)が淡黄色になったら収穫し、乾燥させる
性質:耐寒性・つる性・多年草・雄雌異株
古代エジプト時代から薬用にされ、中世になるとビールに用いられるようになった。
ビールに用いられるのは、雌花の基部にできるルプロンと呼ばれる黄色い顆粒です。苦味と香りを与え、タンパク質を沈殿させて濁りを抑え、腐敗を防ぎ、泡立ちをよくする作用がある。しかし、雌花が受粉するとルプロンの香りが失われるため、雄株は栽培されない。明治初めの導入当時から、雄株は日本に入ってこなかった。開花後50日くらいで、苞の内側基部のルプロンが淡黄色に色づく。現在ホップ栽培は管理されているようです。
また、接触性皮膚炎を起こすことがあるので注意が必要です。
(海外のホップ畑では受粉しないように、野生の雄株も除去する)
利用法
鎮静・健胃作用などがあり、雌花をティーにして飲むが、不眠症には生で用いるほうがよりよいとされている。酸化しやすいので、スリーピングピロウの中身も、時々新しい乾燥花と入れ替える。
ドイツでは、ホップ+大麦=ビール で作られて、ドイツビールは有名です。
イギリスでは、ホップは邪悪な物として嫌われ、他のハーブを使用していました。
代用されたハーブは、コストマリーやカキドーンで、エールが作られました。
このエールの風味づけにジンジャーを入れ、ジンジャーエールが作られました。
★眠れる森の美女★
以前にハーブを学んだ時に、ホップを使ったポプリを作りました。
先生が、東北の遠野地方で栽培された、キリン2号(ホップの品種)キリンビールと契約された農家さんから許可をもらい、譲ってもらったと聞きました。
ドライポプリの処方
- ホップ 1c
- ラベンダー 大1
- ローズマリー 大1
- ドライフラワーのバラ 1本
- ベルガモットオイル 2滴
- ミント 少々(好みで入れる)
作り方
- 小袋にラベンダーを入れ、その中にベルガモットオイルを入れ、よく香りをもみこむ
- ホップを入れた大袋に1、をいれ、ローズマリーをちぎったものと好みでミントをちぎり入れ、ドライフラワーのバラを入れて袋を閉じて、2~3週間そのままで熟成させる
- 皿やポットなどに熟成後のポプリを、その上にバラをのせて、美女がホップの上で眠っている様とす。
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