フェンネルは、古代エジプトやローマでも栽培され、ローマ人は料理に使い、中国では薬草として利用していました。さまざまな国で多様に使われ、史上最古の作物の一つとされています。
日本に入ってきたのは、明治の初期。日本産のものは最高級とされており、主に栽培地は北海道、長野県、鳥取県です。
「魚のハーブ」と呼ばれ魚料理と相性がよい。
フェンネル fennel
分類:セリ科ウイキョウ属
英名:fennle
和名:ウイキョウ 別名:スィートフェンネル
学名:Foeniculum vulgare var.dulce
原産地:ヨーロッパ南部~アジア西部
利用部位・収穫時期:茎葉は春蒔きのものは初夏から、秋蒔きのものは11月下旬ころから、随時摘み取って利用する。茎と葉は食用。染色用。種子は香味料、薬用、観賞用
性質:耐寒性、好日性 多年草
薬草あるいはスパイスとして古代の時代から用いられてきた、高さ1~2mになるセリ科の多年草。古代ギリシア語でmarathonという名がつけられているがこれは「細くなる」という意味のmarainoに由来するとの説があり、ギリシア人がダイエットに効くハーブとしてフェンネルを愛用していた事によるという。さまざまな薬効が伝えられているが、なかでも視力回復の作用は広く知られ、古代ローマの博物者プリニウスも「博物誌」の中で説いている。中世では魔女のまじないに、また逆に魔除けにも利用されたと言われています。中国でもポピュラーなスパイスで五香粉の原料の1つになっている。アニスに似た甘い香りは特に魚料理との相性がよく、「魚のハーブ」とも呼ばれています。
利用法
葉は魚料理のほか、肉料理、ピクルス、マリネ、または、ビネガーやオイルの香料としても利用される。種子はそのままか砕いてカレー、ザワークラウト、パン、お菓子類に加えられるほか、ハーブティーなどに。風味は穏やかなので、多少使いすぎても失敗はない。
効能
身体を温め食欲を増進し、消化を促進するほか、口臭消しにも優れてた効果がある。薬用としては、強壮、視力回復、また漢方では、健胃、駆風、去痰などに用いられている。
香り
草全体からアニスに似た甘い香りを放つのは、アニスと同じ姉トールが主成分となっているから。香りは葉の方が強く、種子にはほのかな苦みが感じられる。
※フェンルネの実は女性ホルモンに働きかけて母乳分泌を促しますが、胎児への影響を避けるため、妊娠中の利用は控えましょう。
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