マーレインは古くから呼吸器系の諸症状の改善に

ヨーロッパ原産のハーブですが、現在は世界中に帰化しています。日本には明治初期に入ってきました。

マーレイン common mullein

分類:ゴマノハグサ科・モウズイカ属
英名:common mullein. candiewk.velvet plant
和名:ビロードモウズイカ
別名:バーバスカム、キャンドルウィック、ニワタバコ
学名:Verbascum thapsus
原産地:ヨーロッパ
利用部位・収穫時期:夏に花が咲いたら全草を刈り取り薬用に。観賞用にも
性質:耐寒性・多年草または2年草

ヨーロッパ原産だが、現在では世界中に帰化しています。日本にも明治初期に渡来し、各地に広がり野生化しています。和名ビロードモウズイカのビロードは、全草が灰色の毛でおおわれていることにちなんでいます。和名のモウズイカは毛蕊花の意味で、おしべに毛が生えている事に由来しています。マーレインとは、ラテン語で「やわらかい」を意味するmollisに由来しています。
中国では全草を解毒、止血、打撲などに、ヨーロッパでは花を粘滑剤に用いています。
古くからマーレインは呼吸器系の諸症状の改善に用いられてきました。ニワタバコという別名は、かつてマーレインの葉でタバコを作り、こうした症状緩和のために利用したと言われています。
茎は直立し、高さ1~2mになる。茎、葉ともに灰白色の軟毛でおおわれ、2年目の夏になると、株から太い花茎を伸ばし、穂状花序に多数の黄色い花をつけます。

利用法

花と葉には、去痰、抗炎症、鎮静などの作用があります。生または乾燥させた花のティーは、気管支炎や咳などに用いられます。令浸法を用いて作った花の浸出液は、軽い傷や皮膚の炎症などに外用します。
大きな葉は、フラワーアレンジメントなどに利用できます。

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