ホームセンターやお花屋さんで販売されているゼラニウムには、蚊除け草などの説明が書かれていたします。かなり強い香りで虫除けのハーブイメージが強いので、そのハーブをケーキの生地に練り込んで焼くと聞いた時には少し驚きました。
ケーキに使ったのは、ローズゼラニウムを使いました。
センティッドゼラニウムscented geranium
分類:フウロウソウ科テンジクアオイ属
英名:scented aniumger
和名:ニオイテンジクアオイ 別名:ニオイゼラニウム
学名:pelar gonium spp.
原産地:アフリカ南部
利用部位・収穫時期:株が30cm以上でよく枝分かれしてきたら、全草を随時摘まむ
性質:非耐寒性・好日性
増やし方:種子の入手は困難なので、春又は秋に挿し木で増やします。
育て方のポイントは、乾燥気味に育てる。水のやりすぎに注意。梅雨時などの蒸れると株が弱くなるので、風通しの良い場所で育てる。
250種ほどあるテンジクアオイ属のうち、葉に芳香や刺激臭がある低木類の総称です。中でもトルーローズゼラニウムは全草バラと同じ香気成分ゲラニオールを多く含み、香料用精油抽出の為に古くから商業用に栽培されてきました。日本にも1943年から鹿児島県・香川県・愛媛県などで栽培され精油生産がおこなわれています。
ゼラニウム油は、テルペン系物質を含んでいるので、殺虫剤になります。そのためお店などでは、蚊除け草、蚊香龍(かこうろん)などと言った名前で販売されています。
精油の成分と効能
成分は、グラニオール、ネトロネロール、リナロール等ローズと共有の主成分をもっています。
効能は、ローズと同様に、女性に役に立つ特性を多く持っています。心にはリラックス効果で気持ちを元気に、体には、ホルモンバランスを整え、更年期障害の症状も和らげてくれると言われています。
※妊娠中の方や重い病気の方などは、医師などに相談してください。
種類
- ローズゼラニウム ・・・バラの香りがする
- ストロベーリゼラニウム・・・ワイルドストロベリーの香りがする
- アプリコットゼラニウム・・・アンズの香りがする
- シトロネラゼラニウム ・・・強いレモンの香りがする
- レモンゼラニウム・プリンスパート・・・レモンの香りがする(この種類は料理は避けた方が良い)
- ペパーミント ゼラニウム・・・ミントのかおりがする
- ヘーゼルナッツゼラニウム・・・ヘーゼルナッツの香りがする
- ジンジャーゼラニウム・・・ライムに似た強い香りを持つ
- スィートミモザゼラニウム・・・フルーティな甘い香り
- ミセスティラーゼラニウム・・・甘い独特の香りがする
利用法
ほとんどの種類が、生葉をゼリーやジャム・ティーなど料理の香りづけに利用します。
葉は味は悪いので香りを移したら取り除く。
花は、サラダやデザートに生のまま添える。
乾燥させてポプリに
☆お花の香りのケーキ☆
ローズゼラニウムの葉を、生地に練りこんだシンプルにケーキです。
お口の中が、ほんのりとローズの香りが広がります。
材料(18cm型 1台分、パウンドケーキの型でも大丈夫)
- 薄力粉 150g
- 無塩バター 100g
- 砂糖 90g
- 卵 3個
- ベーキングパウダー 小1/2
- ローズゼラニウムの葉 大6枚(3枚は飾り用)
作り方
- ボールにバターを入れ、湯銭でとかす
- とかしたバターの中に砂糖と卵を入れてさっくりと混ぜる
- 2、の中に薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れ。みじん切りにしたローズゼラニウムの葉を(3枚分)入り、サックリと混ぜる。
- 薄くバター(材料外)を塗っておいた型に、生地を流しいれて、表面に飾り用のローズゼラニウムの葉をのせ、180℃の天火で約45分間焼く
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