ひとつの株から100万個もの種子が採れ、古代インカの時代から食用として栽培されてきた。
種子には炭水化物やタンパク質、脂質などを多く含み、最近ではスーパーフードとして注目されている。
レッドキノアと呼ばれる暗紅色の果実のものなど、苦くて食用に適さない種類もある。
キノア quinoa
分類:アカザ科・アカザ属
英名:quinoa
和名:キノア・キヌア←こちらの方が有名
学名:Chenopodium quinoa
原産地:南米アンデス
利用部位・収穫時期:秋に種子を採取し食用(スーパーフードとして有名)葉も同様に利用。茎葉は家畜の飼料に
性質:非耐寒性・1年草
本種の種子は細かく不揃いで、発芽してもきた苗の生育はバラバラの事が多く、成熟期もばらつく。暖地ではアブラムシの被害が出やすい。
高さ120~180cm。角張った多数の茎が枝分かれする。葉は三角形で細長い葉柄をもち、暗灰色て無毛。種子はアカザ属の植物の中では大きく、直径2mm。白、赤もしくは黒色をしている。
利用法
原産地では、乾燥させた種子をそのまま、またはローストしてからゆでて粥にして食べている。
そのほか、パンに焼き込んだり、スープに入れたりする。葉は茹でて水にさらしてから食べる。
栄養
アメリカ航空宇宙局(NASA)が優れた栄養成分があると評価し、21世紀の主要食と述べている。
キヌアは通常の精白米と比べて、炭水化物(糖質)が少なく、エネルギー量は同等、2倍のたんぱく質、5倍の良質の脂肪(中性脂肪を下げるα-リノレン酸、オメガ3)、8倍の食物繊維(バナナ7本分)、6倍カリウム(キュウリ3本分)、10倍のカルシュウム、7倍のマグネシウム、7倍のリン8倍の鉄分を含みます。
キヌアは血糖値を上げない、低GI値食品です。ブドウ糖100とした時、白米は84、うどんは80トウモロコシは70、玄米は56、キヌアは35。
また、女性ホルモンと同じ働きをする成分フィトエストロゲンも含まれています。
栄養満点のキヌア、1日にどの位食べれば健康効果期待できるか。
15年以上キヌアを研究し続けている、日本キヌア協会会長である小西洋太郎先生によるとブラジルの研究では30日間、1日20g(調理前)のキヌアを食べると血中コレステロールと中性脂肪の低下が認められたとの事です。
一番簡単な調理法
キヌアと白米を混ぜて炊く…お米1.5合に対しキヌア0.5合と水2合
鍋で茹でる場合
鍋にキヌアと水を入れて、ふたをして強火にかけ、沸騰したら弱火にし、10~15分茹でます。
まわりに輪のように見える白いひげが浮いてきて、半透明になったらOKです。
ザルにあけてお湯を切って完成です。
茹でたキヌアは、サラダに混ぜたり、スープやカレー、ハンバーグなどの肉料理の中に入れたりするだけです。
国連FAOが2013年を「国際キヌア年」に制定してから3年、2016年2月20日日本キヌア協会が設立され、2月20日をキヌアの日と制定されました。
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