ヨーロッパでは古くから「豆のハーブ」と呼ばれている。サボリーについて

ヨーロッパでは古くから用いられてきたハーブであり、ブーケガルニやエルブ・ドプロヴァンスなどのミックススパイスの材料としても各国で利用されています。

サボリー savoury

分類 : シソ科・サトゥレア属
英名 : savoury
和名 : キダチハッカ
学名 : ウインター種 satureja montana
         サマー種   satureja hortensis
別名 : ウインター種 ガーデンサボリー
   サマー種   キダチハッカ
原産地 : 地中海沿岸~ヨーロッパ中部
利用部位・収穫時期 : 全草。開花前~開花期に根元から摘み取る
性質 ウインター種 常緑低木・耐寒性・好日性、サマー種 一年草・半耐寒性・好日性

ウインター種とサマー種があり、ウインター種は通年収穫できるが、サマー種の方が香りが柔らかく豊かで、ハーブとしての評価は高いとの事ですが、どちらも同じように利用できます。
草丈は30~45cmで直立します。ウインター種は常緑低木なので成長すると1.5m程になります。
全体の姿は、同じシソ科のローズマリーによく似ています。ローズマリーとの違いは、葉がローズマリーは棒状で丸みがあるのに対して、サボリーは薄い葉です。花は7月~9月にかけて小さな白い花を咲かせます。花自体は小さいですが蜜が多いため蜜蜂がよく群がります。
ヨーロッパでは古くから用いられてきたハーブであり、ブーケガルニやエルブ・ドプロヴァンスなどのミックススパイスの材料としても各国で利用されています。香りはタイムより鮮烈で、辛みも強いため、嗜好が分かれるところがあるうえ、あまり使い過ぎるとせっかくの料理を台無しにしてしまう事があると言われています。

利用法

ヨーロッパでは古くから「豆のハーブ」と呼ばれ、豆料理と相性が良い。肉や魚介などの料理にドライ葉を加えたり、ソースやドレッシング、ビネガーなどの香りづけに用います。ティーとしても用いられますが、妊娠中の方は飲用を避けて下さい。
ポプリや染色などにも利用できます。

香り

タイムより強い独特の香りと刺激的な辛味は、人によって好き嫌いが分かれます。主成分のカルパウロ―ルは、タイムの主成分チモールとよく似た成分です。香りが似ているのもそのためです。

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