古くから香水のイメージがあるお花であるヘリオットロープ。ギリシャ神話の中にも出てくる植物です。
その香りバニラのような甘い香りです。
ヘリオットロープ common heliotrope
分類:ムラサキ科・キダチルリソウ属
英名:comon heliotrope
和名:キダチルリソウ
別名:チェリーパイ・香水草
原産地:エクアドル・ペルー
利用部位・収穫時期:開花期に切り花として収穫。クラフトにも
性質:非耐寒性小低木・好日性
昔からヘリオットロープといえば、香水のイメージが定着している。花の香りはバニラに似た甘さのなかにスッキリとした香気があり、精油が香水の原料にされたが、現在は合成香料で代用される事が多い。ペルーでは、古くインカ族が解熱剤として利用していた。最近は観賞用として人気が高い。
高さ50~150cmの常緑低木。くすんだ緑色の葉は葉脈に沿ってひだがあり、裏面には白毛が生えている。枝には剛毛がある。初夏~秋に芳香のある花を咲かせる。花色は紫・白薄紫がある。
利用法
切り花をブーケに加えると、素晴らしい香りがする。フルーティなバニラとアーモンドのような香りからチェリーパイという別名がある。
乾燥をさせると花の芳香は薄れてします。
ヘリオットロープと香水フランスで1892年にロジェ・ガレの「Heliotrope Blanc」は、日本に輸入され、市販された初めての香水といわれています。
夏目漱石の小説「三四郎」の中でもヘリオットロープの香水が登場します。
ギリシャ神話
水の精(ニンフ)クリティが太陽神アポロンに恋をしました。しかし、アポロンとレウトコエ王女が恋仲にあり、それをねたんでクリティが王女の父に密告してしまい、怒った王は娘のレウトコエを生き埋めにしてしまいました。自分の行いを恥じたクリティは、9日間地面に座ったまま空をすぎるアポロンを見つめていると、やがてヘリオットロープに姿を変えてしまったといいます。
なお、この話しは、キンセンカでも同じ話しになっています。
ヘリオットロープの香水です。
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