タラゴンについて

ドレッシングやサラダの味付けなどフランス料理で広く利用されているハーブです。日本の高温多湿の気候にはやや弱いので、日当たりが良く水はけのよい場所で育てましょう。
古くは薬草として、蛇や狂犬に噛まれた時の毒消しとして用いて様です。

タラゴン

タラゴン tarragon

分類:キク科・ヨモギ属
英名:tarragon
仏名:estragon
和名:タラゴン
別名:エストラゴン
学名:Artemisia dracunculus var.sativa
原産地:中央アジア~シベリア、北米
利用部位・収穫時期:若い茎葉。初夏から秋にかけて収穫できる

日本にも自生しているキク科のヨモギにごく近い仲間。フレンチタラゴンとロシアンタラゴンがあり、芳香が優れているのは前者だが、ハーブとして市販されている種苗は、丈夫で栽培も容易なロシア種が多い。種小名(dracunculus)は小さな竜の意味で、フランス名のエストラゴンも同じ意味。由来には、根がとぐろを巻くヘビに似ているものと、毒蛇にかまれた傷を治すという二つの説がある。
 アニスに似た繊細な甘味のある香りを放ち、その芳香は開花直前に収穫されたものに、より強く感じられる。生葉はそのまま料理に散らしたり混ぜたりするが、乾燥させると風味がきえるので、新鮮なうちにビネガーなどに漬け込んで保存するのがよい。特にフランス料理と相性が良く、エスカルゴ料理の風味づけには欠かせない。また、食欲増進・利尿・駆虫薬としての効果が知られています。

利用法

生またはドライの葉を鶏や魚、卵などの焼きものの料理のほか、ピクルス・マリネ・サラダ・ソースなどに。また葉をビネガーに漬けたタラゴンビネガーはドレッシング、マスタード、マヨネーズなどの香味づけに広く利用できる。

効能

肉の臭みを消して食欲を増進させるほか、身体を温める作用があるハーブ、スパイスと言われている。

香り

アニスに似た甘い淡い香りが特徴。主成分はメチルシャビコール。フランス種と比較すると、ロシア種は芳香が弱く粗い。どちらにもピリッとした辛みと苦みがある。







コメント

タイトルとURLをコピーしました