日本では「ゴマ」として知られてるセサミは、「食べる丸薬」といわれるほどの栄養価の高いスパイス。
近年の発掘調査から、紀元前3500年ごろのインドが栽培ゴマの発祥地だということが分かっているほか、油を取ることを目的として栽培された、最古の植物だと考えられている。
セサミ seasme
分類:ゴマ科・ゴマ属
英名:sesame
中国名:脂麻・胡麻
和名:ゴマ
学名:Sesamum indicum
利用部位:種子
原産地:インドもしくはエジプト
性質:非耐寒性・一年草
古代エジプトでは、食用、灯火用、香料、防腐剤のほか、薬用としても利用されていたことが、紀元前1550年ごろの医学書「エーベルス・パピルス」に記されている。また、日本では縄文時代の遺跡から種子が出土しており、奈良時代には畑で栽培し、圧搾してゴマ油を作り、調理や灯火に用いていたという説もあります。
香りの成分としての精油をほとんど含んでいないことから、厳密な意味ではスパイスの範ちゅうに入らないが、アーモンドを連想させるほのかな香りと、種子を焙煎することでますその芳香は、世界のさまざまな料理とよく合う。
利用法
料理・美容・薬用など
食用には、白ゴマ、黒ゴマ、金ゴマがあり、香りも味も微妙に異なる。
白ゴマは食材の風味を生かすソフトな風味で、黒ゴマは香りが強く個性的で独特な風味が特徴。
金ゴマは最も旨味や香りが高く、高級料亭などで利用されています。
美容では、世界三大美女の一人として名高いクレオパトラも、肌の艶を出すために、ゴマ油を体に塗ったという。
効能
カルシウム、マグネシウム、鉄分など、人間の体に必要なミネラルを多く含み、非常に高い栄養素を含んでいます。ゴマといえば耳にしたとこがある単語「セサミン」は、ゴマの特徴であるリグナン化合物のひとつ。リグナン化合物は、老化防止や、コレステロールを低下させ高血圧を防ぐなど、老化に伴う生活習慣病を予防する作用が詰まっています。
漢方的には
- 白ゴマ…大腸や肌を内側から潤す働きで、肌を乾燥から守り、硬い便通の改善に効果的
- 黒ゴマ…黒ゴマにはポリフェノールが含まれているので、脳の活性をあげ、若返りに効果的
ゴマはそのまま振りかけるよりも、すりゴマや練りゴマとして食べたほうが消化吸収がよく、栄養素を効果的に吸収することができます。
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