アイスクリームの香りの代名詞。世界中で愛されているバニラ

原産地のメキシコでは、古くから薬用やカカオ飲料の香り付けとして使われていた。
また、アステカ族の皇帝は「ショコラトル」と呼ばれるバニラ入りのカカオ飲料を大切なお客にふるまい、もてなしたと言われています。

バニラ Vanilla

分類:ラン科・バニラ属
英名:vanilla
和名:バニラ
学名:Vanilla planifodia
原産地:メキシコ南部、西インド諸島
利用部位:果実

16世紀にメキシコを征服したスペインが、バニラと共にこの飲み物を持ち帰ると、またたく間にヨーロッパ各国の貴族や大富豪の間で大流行しました。なお、バニラという名前は、「さや」を意味するスペイン語「バイナ」に由来してつけられたものです。
17世紀に入ると、バニラはアイスクリームやお菓子、たばこの香りづけなど、さまざまな用途で利用されるようになったが、生産は19世紀までメキシコが独占していました。
そして、1874年にバニラの芳香成分バニリンの人工合成に成功すると、広く一般に出回るようになり、今では、合成バニリンが主流になっています。しかし、香りの豊かさでは天然のバニラがはるかに勝っており、非常に高値で取引されることから、マダガスカルなどの生産地では、現在も重要な産業となっています。

特徴

収穫したばかりのさやには何の香りもないが、発酵・乾燥を数週間行うことで緑色から濃褐色に変色し、バニリンという成分が甘く濃厚な香りを発するようになる。

効能・効果

バニラに含まれるリナロールという成分には、心を落ち着かせたり気分をあげたりするほか、抗感染や町内環境を整える効果があります。また、フェランドレンという成分には強壮作用があるとされ、さまざまな体の機能を向上させてくれるといいます。

利用法

アイスクリーム・プリンの香りづけ、バンドケーキやシフォンケーキなどの焼き菓子、紅茶やコーヒーなどの飲み物。香りの成分をアルコールに溶かしたバニラエッセンスや油に溶かしたバニラオイル、バニラビーンズを酒に漬け込んだバニラエキストラクトなど、手軽で安価なタイプのものあるが、本来のバニラの香りを求めるなら、天然バニラビーンズがおすすめ。

バニラの香り成分

イライラや興奮など、神経系の過活動を抑制する鎮静効果やリラックス効果があるとされ、香水やルームフレグランスなどにもよく使われています。バニラの精油は直接肌に付けないように注意する事。

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