古くから医療に使われてきたハーブです。漢方薬でも甘草として有名なカンゾウ

漢方薬として風邪、咳、のどの痛み、気管支炎などに用いられる。のど飴などに甘草エキス配合と書かれています。有名な甘味料。

スペインカンゾウ

カンゾウ licorics

分類:マメ科・カンゾウ属
英名:licorics.liquorice
和名:カンゾウ(甘草)
別名:リコリス
学名:Glycyrrhiza spp.
原産地:ヨーロッパ南部~アフガニスタン、中国南西部内陸部
利用部位・収穫時期:乾燥させた根茎またはエキスを薬用、甘味料に
性質:耐寒性・多年草

属名Glycyrrhiza(グリキリザ)はギリシャ語の「甘い」と「根」の合成語。エジプトのパピルスなどにも記録があるほど、古くから医療に使われてきたハーブです。漢方薬でも甘草として有名です。
草丈50~150cmで、地下茎がよく発達する。直立する茎に卵形で裏面が粘着性のある小葉を9~14個つける。6月~10月頃に淡青色の花を20~30個咲かせる。
深く張った根から多数の地下茎を出し、この根や地下茎を利用する。甘草の名のとおり、砂糖の150倍ともいわれる甘さを含んでいます。中国では最古の薬用植物のひとつに数えられており、わが国への渡来も古く、正倉院の御物としてカンゾウが保蔵されています。徳川幕府が栽培を奨励するなど、外国から砂糖が輸入されるようになるまでは、貴重な甘味料でした。

利用法

根の成分ノグリチルリチンは砂糖の数十倍の甘さがあり、食品の甘味料にされる。菓子類をはじめ、しょうゆ、佃煮、清涼飲料水などに。また、香料としては石けん、歯磨き粉、シャンプーの他、タバコにも利用されています。

効能

漢方薬として風邪、咳、のどの痛み、気管支炎などに用いられる。またグリチルリチンを含むために胃潰瘍などの治療にも用いられています。

ホルモン様作用があり、更年期の症状を抑えます。また、ハーブティーとして飲むと胃酸の分泌を抑えてくれ、粘膜を保護します。
抗ウイルス作用や免疫賦活作用も近年確認されています。
ストレスが原因のうつやイライラを緩和する作用もあります。

 
    




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