アンジェリカにつて

属名のAngelice(アンゲリカ)は、ラテン語の天使に由来、本属の植物に薬効のあるものががある事から、天使にたとえたと思われます。ヨーロッパ諸国では「天使のハーブ」「精霊の宿る根」とも呼ばれている。その名の通り古くからこの植物が悪魔を退け、病気を治すと信じられており、中世ヨーロッパでは「魔女の霊薬」としても用いられた。

アンジェリカ

アンジェリカ angelice

分類:セリ科、シシウド属
英名:angelice
和名:ヨロイグサ
別名:エンジェルズプラント ・セイヨウトウキ
学名:Angelice archangelice
原産地:ヨーロッパのアルプス地方
利用部位・収穫時期:茎と葉柄は食用、葉・秋に収穫した根は薬用。観賞用
性質:耐寒性 2年草


寒さに強くスカンジナビア地方では、貴重な野菜として利用されています。株分けにより増殖し、全草に甘味・ほろ苦味と強い芳香が特徴。
天使のハーブ・女性の味方と言われる由縁は
ホルモン分泌の調整作用により、更年期障害、月経前症候群などの婦人病や、冷え性、のぼせ、貧血症などに効果があり「女性のための朝鮮人参」とも呼ばれています。女性ホルモンの分泌に影響することから、妊娠時の使用は注意が必要です。
その他、免疫力強化、気管支炎などの肺の病気にも用いられる。また、茶剤を飲むとアルコールを嫌悪するようになることが知られているため、アルコール依存症の治療に使用されることもあります。

利用法

茎と葉柄は、砂糖漬けがもっともポピュラー。若菜を摘んでサラダに加える。また、ルバーブや酸味の強い果物の砂糖煮に加えると、酸味を和らげることができる。種子はジンやリキュールの香味付けに用いられます。
種子を蒸留して採るエッセンシャルオイルは麝香の香りがするため、香水としても用いられる。

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