花は大きく香りがよいので、ガーデンプランツに最適
乾燥した根茎は、細かく砕くか粉状にしてポプリの保留剤に用いる。
オリス orris
分類:アヤメ科・アイリス属
英名:orris
和名:ニオイイリス
学名:Iris germanica var.florentine
原産地:不明(雑種と考えられている)
利用部位・収穫時期:秋に根茎を掘り上げて、2~3年乾燥させ香料やポプリに利用
性質:耐寒性・多年草・乾燥した場所に適している
根茎は、古代ギリシア・ローマ時代から主に香料に用いられてきた。特に中世ノフィレンツェで栽培されたことから、市の紋章となっています。また、フランス革命前のフランス王家、ブルボン家の紋章でした。近縁種ダルマチアンイリスも同様の目的で栽培される。
属名のIrisはギリシャ語の「虹」の意味で、ギリシャ神話の虹の女神イリスに由来。ギリシャ神話の虹の女神イリスは、有事の時に神々の使者となって、オリンポス山と人間界の橋渡し役を引き受ける女神です。
この女神が地上に降りて姿を変えたのがイリスで、そこから花言葉の「使命」が生まれました。
生の葉と根茎には毒性があり、かぶれることもあるので、取り扱いに注意が必要です。
利用法
根茎は2~3年たって大きく育ったものを初秋に堀り上げ、洗ってから刻んで乾燥させる。収穫直後の生の時は青臭い馬鈴薯のような香りが、乾燥後2~3年以上保存すると強いスミレのような香気に熟成されます。
水蒸気蒸留された物は、最も高価な天然香料として高級な香水のみに使われています。現在は合成のものも出回っています。乾燥した根茎は、細かく砕くか粉状にしてポプリの保留剤に用いる。
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