甘い香りの白い花、熟した果実は薬用・染料に用いられるクチナシについて

開花時にはジャスミンのような甘い香りが辺り一面に漂わせて、花飾りや香料の材料に使われます。
熟した実を煎じて黄色い染料にとして利用されています。

クチナシ Cape jasmine

分類:アカネ科・クチナシ属
英名:Cape jasmine. gardnis
和名:クチナシ
別名:サンシシ
学名:Gardenia jasminoides
原産地:日本・台湾・中国の暖地、東南アジア
利用部位・収穫時期:花を食用、熟した果実を食用、薬用、染料に
性質:半耐寒性、好日性、常緑低木

多くの漢方薬に用いられて、止血・鎮静・炎症をやわらげるなどの薬効をもつとされています。花は大きく香りが良いので花飾りや香料に、また乾燥させてお茶の香り付けに使われています。中国や日本では、乾燥させた実を煎じて黄色い液を作り、染料として利用されています。庭木としても良く利用され、開花時にジャスミンのような甘い香りをあたりに漂わせています。

利用法

実は黄色の染料として、たくあん・くりきんとんなどの色付けにも使う。新鮮な花弁は天ぷらにするか、サッとゆがいて酢としょう油で味付ける。
民間療法では、果実を粉末にして小麦粉と卵白で練ってペーストを作り、腫物や打撲、腰の痛みに薄く塗る。

漢方薬・山梔子(サンシシ)の有効成分と効能

  • ゲニポサイド…血圧降下作用、鎮静作用、抗炎作用など
  • クロテン…(くちなしの実の黄色い成分)血圧低下作用、毛細血管強化、血流促進など
  • 脂肪油…腸液の分泌を促進、腸壁の正常化
  • マンニット…甘味成分

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