梅のような白い花のマートル 

イギリスでは、古くは花嫁の花束にマートルの枝を入れて、嫁ぎ先で挿し木をして幸福を願う習慣がありました。

マートルの花
マートルの果実

マートル common myrtle

分類 : フトモモ科・キンシバイカ属
英名 : common myrtle
和名 : キンシバイカ
学名 : Myrtus communis
原産地 : ヨーロッパ、中東
利用部位・収穫時期 : 春から秋に葉を香りづけ、薬用。秋に果実を食用。5月から8月頃の花を観賞用
性質 : 半耐寒性・常緑低木

つやのある常緑の葉と、梅のような白い花。発散する芳香をもつこの木は、古代エジプト時代から愛と歓喜、繁栄の象徴とされています。イギリスでは、古くは花嫁の花束にマートルの枝を入れて、嫁ぎ先で挿し木をして幸福を願う習慣がありました。観賞用として植えられることも多くあります。
和名のキンシバイカは、白い花が梅の花に似ていることからつけられました。
葉をつぶすとスパイシーな芳香が漂う。収斂性と殺菌効果があるので、浸出液を歯周病のマウスウォッシュなどに使う。
高さは、1.5~2mになり、よく枝分かれし、葉が密生する。葉には光沢があり、披針形。春から夏にかけて白い花を咲かせる。果実は円形で黒い。

利用法

生葉、乾燥葉を料理の香りづけに使います。豚肉やラム肉などのローストの、最後の10分位に加えて香りを移す。熟した果実は乾燥保存し、ひき潰したものを少量、においの強い肉料理のスパイスとして使う。枝で簡単なリースも作れます。

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