古い時代から清めの儀式に用いられている。スイートフラッグ(ショウブ)

日本では端午の節句にヨモギとともに厄除けの飾り(薬玉)に使われます。菖蒲湯の習慣はヨーロッパにもあります。

スイートフラッグ  sweet flag

分類:サトイモ科・ショウブ属
英名:sweet flag
和名:ショウブ・ニオイショウブ
学名:Acorus calamus
原産地:アジア東部、マレーシア~ヨーロッパ、北米、シベリア
利用部位・収穫時期:秋に収穫する根茎を薬用
性質:水深の浅い沼地に自生する耐寒性・多年草

古い時代から清めの儀式に用いられ、「旧約聖書」にも登場し、日本では端午の節句にヨモギとともに厄除けの飾りに使われます。菖蒲湯の習慣はヨーロッパにもあります。根茎と根にアサロン、カラメオンなどの成分を含み、鎮痛、鎮静、健胃、駆虫剤として利用されています。アジア東部、ヨーロッパ、北米など系統が異なり、系統によって薬効に差があります。乾燥させた根は、ポプリの保留剤として利用されます。
英名sweet flagの意味は、sweetは葉が甘い香り、flagは葉の形そのものから来ています。
花は、5~7月にガマの穂に似た花が咲きます。
草丈は、40~150cm。根茎の太さは、1~1.5cm。葉は扁平で長剣形。
インド伝統医学アーユルヴェーダでは、脳や神経系を浄化し、再活性化する若返りの作用があるといわれ、毒素やへ閉塞した経路を浄化し大脳の循環を促進し、感受性や記憶力、気付きの力を高める、精神にたいして最良のハーブといわれ、マッサージオイルとして用いられています。

利用法

強い香気をもつ葉を、お風呂に入れて菖蒲湯にする習慣が広く伝えられています。根茎は薬用に、また精油も香料に利用されています。

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