エルダーフラワーは「インフルエンザの特効薬」と言われるほど、風邪の初期症状の時におすすめのハーブです。
初夏にクリーム色の小花をたくさん咲かせます。
エルダー elder
分類:スイカズラ科・ニワトコ属
英名:elder,black.fruitrd elder
和名:セイヨウニワトコ
学名:Sambucus nigra
原産地:ヨーロッパ、アジア西部、アフリカ北部
利用部位・収穫時期:花は5~6月の開花の盛期に、果実は夏~初秋の熟期に収穫、葉は随時
性質:耐寒性・低木
葉にはエムルシン、ウルソール酸、β―シトステロール、ショ糖など、花にはサンブニグリン、コリン、マレイン酸、吉草酸などを含有する。民間薬として古くからエジプト文明期より利用され、ヨーロッパでは「田舎の薬棚」と呼ばれて万病の治療薬的な扱いをされ、親しまれてきた。
野生のエルダーにまつわる伝説も多く、ヨーロッパでは魔除けとしても使われてきた。
クリーム色の星形の小花を複散形花序につける。マスカットの香りがある。
エルダーの種子・熟す前の青い果実・葉には毒性があるので口にしない。
この木の材質は堅く、古くはキリストの十字架をこれで作ったという言い伝えもある。
高さ2~10mの落葉低木または小高木。幹はコルク質が発達し、深裂する。葉は対生し小葉が1~3対の奇数羽状複葉。
開花期は晩春から初夏。果実は光沢があり、夏から初秋に黒紫色に熟す。
日本に自生するニワトコ、果実は果実酒に利用される。
利用法
果実は煮て、ジャムやソースに。花はフリッターにしたり、ゼリーやジャムの香りづけに。
マスカットの香りのティーには発汗、去痰、抗カタル作用があり、風邪や花粉症の症状を軽減する。
ヨーロッパでは「インフルエンザの特効薬」として使われることも、喉や口腔の感染予防の為に、エルダーフラワーティーをうがい薬として用いられます。
また、マスカットのような甘い香りを漂わせるので、不安やうつな気持ちが和らぎ、神経の緊張をほぐして安眠する事が出来ます。葉は打ち身や捻挫に外用する。
花を使ったエルダーフラワーコーディアル(シロップ)を作る事も、市販品もあります。
エルダーフラワーコーディアルの作り方
材料
- ドライエルダーフラワー 15g~25g
- 水 200ml~500ml
- 砂糖 100g~150g
- 蜂蜜 お好みで
- レモン汁 大さじ1杯
- 搾りたてのオレンジ汁 大さじ1杯
作り方
- 水とドライエルダーフラワーを鍋に入れ、5分程煮詰めます。
- ふつふつと煮立ったら1度火を止め、蓋をして蒸らします。
- 数分後、きめ細かいガーゼもしくはキッチンタオルなどで2、を濾します。
- 濾した液を再び鍋に注ぎ、火にかけます。
- 砂糖を加え、トロッとしたらシロップへと仕上げていきます。蜂蜜を入れる時はこの時です
- 砂糖が完全に溶けたらレモン汁とオレンジ汁を加え、ひと煮立ちさせます。
- 熱湯消毒を施した瓶に6、を注いだら完成です。
作ったコーディアルは、飲み物として、シロップとして、料理にと使えます。
飲み物として
- 水割り、炭酸割りで・・・5~7倍に薄めて飲みます。夏にさっぱりと飲めます
- お湯割り・・・冬に身体を温めるために飲むのが最適
- アルコールに混ぜて・・・リキュール、ウォッカ、ジン、ワインなどで割ってカクテルに
- ミルク割り・・・意外と牛乳と相性がいいので、夏は冷やして、冬はホットミルクに混ぜて
シロップとして
ヨーグルトや果物に掛けたり、パンケーキやアイス・かき氷のシロップにしても美味しいです。
料理に
料理の甘味と風味づけ、ケーキやゼリーといった材料に混ぜたりも使えます。
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