ハーブは地味な草のイメージがあり
バラは華やかな花を咲かせるので、ハーブのイメージは無いと思います。
私たちが普段目にするバラは園芸用・観賞用に品種改良されたものです。
ハーブとして利用されてきたバラは「オールドローズ」と呼ばれるバラの事です。
Rose バラについて
バラの起源はとても古く、有史以前にさかのぼります。
バラの遺物として現存するのは、紀元前3000年ごろのものと言われています。
現在さまざまな交配や改良が試みられ、品種も多数あるが、その系統はワイルドローズ、オールドローズ、モダンローズ(現代バラ)に大きく分かれる。
ワイルドローズは品種改良されていない野生種。
モダンローズは、1876年にハイブリッドティー系の第1号に認定された、゛ラ・フランス゛以降の系統をいう。
この二者をつなぐのが、ハーブとして利用価値の高いオールドローズである。 ソロモンのシヤワシ(現在の水仙かアネモネの事であろう)のバラ
※古い文献の中でのばらという表現は、現代のバラではなく、美しい花の総称又は水仙とかアネモネとかを示している。
◎バラの色のエピソード
最初は白いバラだけであった。(ギリシャ神話)
ビーナス(アフロディテ)の花・・・バラ。
アドニスという美少年がキバに脇腹をさされた。それを助けるためビーナスがバラのとげを踏んで血を流し、そのため白いバラが赤いバラに染まった。アドニスは死んでアネモネに変身する。
※紀元前6世紀、ギリシャの女流詩人サッフォーは、バラは「花の女王」と讃えられた。
※聖母マリアの花・・・バラ。バラは高貴な花となった。
◎バラの花言葉
- 全体としては・・・・Love 愛・美(フランスでは無邪気)
- 濃い赤・・・・・・・内気なはじらい
- 白いバラ・・・・・・私はあなたにふさわしい
- 黄色いバラ・・・・・愛のおとろえ・嫉妬
◎ポプリにおけるバラ
オールドローズが一番むいている
・カリカ種・・・サマーダマスク・ローズ・ド・メイ
ブルガリア・トルコ栽培(半つる性)・赤・紅茶にむく
・ケンティフォリア種
フランス・モロッコで栽培 ピンク色・花酒(バラ酒)・香りが深い
◎その他のオールドローズ
- ローザ・ルゴサ(ハマナス)日本産・・・薬用・染色
- ローザ・カニナ(ドッグローズ)・・・・実・花弁を食用(ローズヒップ)ノイバラの香り
- ローザ・アルバ(ホワイトローズ・オブ・ヨーク)つる性
※チェダーローズ・・・イギリスにある5弁の2段重ねのバラが香りがよい
私自身の事ですが、以前はバラの香りをあまり好んでいませんでしたが・・・
最近は、お風呂の入浴剤やボディソープ・掃除用の洗剤まで、バラの香りの物を好んで使う様になった気がします。
バラの香りは女性ホルモンに働きかけ整え、ホルモンバランスの衰えによって症状がでる更年期障害にも
効果が期待できるので、知らず知らずのうちに本能的に選んでいる気がします。
◎バラ酒の作り方
材料
ローズピンク ・・・・・・・・15g
ハイビスカス ・・・・・・・・・5g
果糖 ・・・・・・・・・100g
ホワイトリカー・・・3c(600cc)
作り方
- バラ、果糖、ホワイトリカーを瓶に入れて、直射日光に当たらない所に保存する。
- 夏季なら、3ヶ月・冬季の場合は5ヶ月位経ったら、瓶の中のバラを取り出し2か月は熟成させる。
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