無関係なペッパーの名前がついているのは?チリペッパー…唐辛子について

日本では「外国から伝わった辛子」を意味する「トウガラシ(唐辛子)」として知られて、「レッドペッパー」など、さまざまな呼び名を持つチリペッパー。



チリペッパー chilli pepper

分類:ナス科・トウガラシ属
英名:chilli pepper . red pepper
和名:トウガラシ・鷹の爪
別名:レッドペッパー・カイエンペッパー
学名:Capsicum annuum
原産地:中南米
利用部位:果実
日本には戦国時代ごろに伝わったとされるが、丸みを帯びたものや短いもの、色付くと黄色や紫色になるものなど、世界各地に約3000種類らもおよぶチリペッパーが存在するといわれています。
メキシコでは、紀元前6000年ごろから使用されていた歴史があります。世界各地に広がったのは、大航海時代の15世紀になってからのことです。無関係な「ペッパー(コショウ)」が名前に付いているのは、ヨーロッパにチリペッパーを持ち帰ったクリストファー・コロンブスが、アメリカ大陸をインドと勘違いしており、チリペッパーをインドで栽培されているペッパーの一種とみなしたためです。
スパイスとしては、完熟した赤色の果実を乾燥させたものを主に用い、何といっも、その焼けつくような強い辛味が特徴です。この辛味の元となる成分カプサイシンは、種子が付く中央部(胎座)に最も多く含まれており、種子だけ食べてもまったく辛くない。

効能・効果

ビタミンAとCを豊富に含み、消化を促進して発汗を促すので、適量であれば健康に良く、常用すると辛さにも慣れていく。ただし辛味成分であるカプサイシンは刺激が強く、過剰に摂取すれば胃腸などに問題を起こすこともあるので要注意。

利用法

料理の辛味付け、メキシコのチリコンカーンやタコス、韓国の焼肉やキムチ。チリペッパーやカレーパウダー、七味唐辛子などのミックススパイスの原料。
中国では、チリペッパーの赤色や辛さが太陽や火を象徴し、悪霊を焼き払うとされ、魔除けや厄除けのモチーフとして多用されています。風水でも赤は「魔除け」を意味することから、チリペッパーの吊るし飾りを玄関に飾っておくと、悪い物を退けて幸運を呼び込んでくれる言われています。

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