古代ギリシア時代から薬用として使われてきた。マーシュマロウについて

マーシュマロウの粘液質は、人間の傷んだ肌や損傷した粘膜を再生を助け、それを保護する働きがあるので、口内炎やのどの炎症、胃潰瘍や胃炎、また腸内の粘膜も修復して便の通りも滑らかにします。

マーシュマロウ marsh mallow

分類 : アオイ科・ビロードアオイ属
英名 : marsh mallow
和名 : ビロードアオイ
別名 : ウスベニアオイ
学名 : Althaea officinalis
原産地 : ヨーロッパ南東部の地中海沿岸北部~ウラル山脈のステップ、トルウメニスタン
利用部位・収穫時期 : 2年目の根茎、葉、花を乾燥させて薬用、観賞用
性質 : 耐寒性・多年草

古代ギリシア時代から薬用として使われ、乾燥させた根茎、葉、花は緩和剤、軟膏に利用されています。
学名のAlthaea(アルタエア)もofficinalis(オフィキナリス)も薬を意味するギリシャ語に由来しています。
高さ1~2m。茎と葉には綿毛があり、晩夏に咲く花は5弁で、直径2~2cm。白色やピンクの花を咲かせます。マロウ種の中でもっとも薬効が強いとされています。

肥大し多量の粘液を含む根茎はアルテア根と呼ばれ鎮痛作用のある成分を含んでいます。
マーシュマロウの粘液質は、人間の傷んだ肌や損傷した粘膜を再生を助け、それを保護する働きがあるので、口内炎やのどの炎症、胃潰瘍や胃炎、また腸内の粘膜も修復して便の通りも滑らかにします。
もちろん体内だけでなく、入浴剤として、化粧水として使うことで肌荒れ防止にも効果的だといわれています。

利用法

花は生でサラダに、若葉はゆでてお浸しにしたり、スープに入れたりする。
根(少ないが葉にも)には粘膜への刺激緩和、去痰、利尿などの作用があります。煎じたティーは、咳や胃炎などに用いられる。

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