不老長寿の効果があると信じられ、薬用に用いられてきたクコ 

葉にはビタミンCやルチンなどが含まれ、若葉を日干しにして作った枸杞茶(枸杞葉)は強壮薬にされる。果実(枸杞子)や根の皮(地骨皮)は漢方薬に配合される。

クコ

クコ Chinese wolfberry

分類 : ナス科・クコ属
英名 : Chinese wolfberry / chinese desert-thom
中国名 : 枸杞
和名 : クコ
別名 : ウルフベリー/ゴジベリー
学名 : Lycium chinenes
原産地 : アジア東部(日本では北海道を除く各地)
利用部位・収穫時期 : 3~4月に若葉を、8月~10月に熟した実を食用・薬用
性質 : 耐寒性落葉低木

古来、不老長寿の効果があると信じられ、薬用に用いられてきた。葉にはビタミンCやルチンなどが含まれ、若葉を日干しにして作った枸杞茶(枸杞葉)は強壮薬にされる。果実(枸杞子)や根の皮(地骨皮)は漢方薬に配合される。
樹高は1~2mで、枝には所々トゲがあります。6~7月と9月の2回直径1cmほどの薄紫の花を咲かせます。秋になると楕円形の真っ赤な果実を実らせます。日本には平安時代にすでに入って来ていたようです。
健康オタクだった徳川家康も愛用していたという話しがあります。

利用法

枸杞子(クコシ)は肝臓に脂肪が蓄積するのを防いだり、ホルモン分泌を盛んにするとされ、中国では薬膳料理に用いられます。地骨皮(ジコツヒ)は血圧や血糖値を下げたり、解熱作用があると言われています。
クコの果実は甘味があるため、生のまま食べたり、ドライフルーツやスープ、お粥、お茶、お酒、デザートなどに用いられています。
枸杞葉(くこよう)は血圧の低下作用などがあるとされ、クコ茶として利用されています。

クコに含まれる成分

  • ビタミンC・・・免疫力アップ、美肌・シミ予防
  • ベタイン・・・胃・肝臓機能強化・糖の吸収を防ぐ・コレステロール値の上昇を抑える
  • ルチン ・・・毛細血管強化、高血圧予防
  • タンニン・・・下痢予防
  • β‐シトステロール・・・動脈硬化予防
  • ゼアキサンチン・・・強力な抗酸化作用を持ち黄斑変性症や白内障の予防

などの素晴らしい成分が含まれでいます。欧米ではゴジベリーと呼ばれてスーパーフルーツとして人気があります。また、クコの実の1日の摂取量の上限は20粒程度とされています。

 





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