「猿捕りイバラ」が和名の由来。サルトリイバラ

根茎にステロイド系サポニンが含まれ、漢方(生薬名 :  菝葜(ばっかつ))に用いられ、解毒・利尿などの効能がある。

サルトリイバラ

サルトリイバラ greenbrier

分類 : ユリ科・シオデ属
英名 : greenbrier . catbrier
和名 : サルトリイバラ
別名 : ガシワ、マンジュッパ、ボタモチバラ
原産地 : 日本各地、ユーラシア東部、台湾、フィリピン
利用部位・収穫時期 : 早春に若葉。晩秋に赤く熟した実を収穫
性質 : 落葉する耐寒性つる性半低木、雄雌異株
生薬名 : 菝葜(ばっかつ)

関西以西では、大きく育った葉を用いて餅や団子を包む習慣があり、マンジュウシバとも呼ばれています。根茎にステロイド系サポニンが含まれ、漢方(生薬名 :  菝葜(ばっかつ))に用いられ、解毒・利尿などの効能がある。

名前の由来

とげのある茎を伸ばし、つるを利用して枝から枝へとからみつき、やぶのようになったところに猿が追い込まれると、捕まってしまう、という意味で「猿捕りイバラ」となったと言われています。

利用法

薬用
秋に根茎を掘りとって水洗いし、細かく切り日干しにする。
おでき・ニキビなどの腫物、むくみや利尿に乾燥した根茎を10~15gを1日量にして、水200mlで半分に煎じて、3回に分けて空腹時に服用する

食用
春先の若葉を採取、茎にとげがあるので注意しながら
一つまみの塩を入れた熱湯で茹でて、水にとってアクを抜き、おひたし、辛し和え、ゴマ和え、油炒め、汁の実などにして食べる。
大きくなった葉は、お節句の餅を包んだりする。

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