日本の全土の川原やあぜ道などの日当たりが良いところに自生する。カワラナデシコ 

西行法師は、「野辺みればなでしこの花咲きにけり わが待つ秋は近づきにけり」と詠み、また万葉の歌人山上憶良は、ナデシコを秋の七草の一つに数えています。

カワラナデシコ friged pink

分類 : ナデシコ科・ナデシコ属
英名 : friged pink . large pink
和名 : カワラナデシコ
別名 :  ナデシコ・ヤマトナデシコ
学名 : Dianthus superbus var. superbus
原産地 : 日本、朝鮮半島、中国
利用部位・収穫時期 : 開花時の全草・種子を秋に薬用、観賞用
性質 : 耐寒性・多年草
生薬名 : 全草を乾燥させたものを瞿麦(くばく)・種子を瞿麦子(くばくし)

日本の全土の川原やあぜ道などの日当たりが良いところに自生する多年草。高さ50cmくらいで葉は対生し、細長い。6月から9月ごろまで薄紅色の愛らしい花を咲かせます。
西行法師は、「野辺みればなでしこの花咲きにけり わが待つ秋は近づきにけり」と詠み、また万葉の歌人山上憶良は、ナデシコを秋の七草の一つに数えています。観賞用に庭先に移植するといいてすね。
別名ヤマトナデシコ、または単にナデシコの名で呼ばれることもあります。ナデシコの名は「撫(なで)し子」からという。薄紅色の上品な花、淡緑色の繊細な茎葉のかれんさが、かわいい子供の頭をなでるのに共通した意識をもって、ナデシコの名ができたといわれて言います。
カワラナデシコの近い種類には、海岸に見られるフジナデシコ、高山の岩場に生える種類 タカネナデシコがあります。また、カワラナデシコとセキチクという外来種が交配してイセナデシコができ、園芸種として栽培されています。

利用法

果実ごと採取して。風通しのよい日陰干しで、からからに乾燥させたら、手で静かにもみ、黒い種だけをより集めるようにします。更に種だけを日干しにして、これを生薬の瞿麦子(くばくし)といいます。
8~9月の開花時に全草を刈り取り乾燥させたものを生薬名、瞿麦(くばく)といいます。
むくみのときの利尿・月経不順に煎じて服用する。

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