ターメリック(うこん)について

カレー粉の原料でインドでは紀元前900代頃から栽培されていると言われるほど古くから栽培され・利用されてきました。
スパイスとしてだけでなく、薬用・染料・化粧品など様々な使われ方をしています。

ターメリック turmeric

分類:ショウガ科・ウコン属
英名:turmeric   仏名:curcuma  中国名:姜黄
和名:ウコン 
別名:クルクマ・アキウコン
学名:Curcuma longa
原産地:熱帯アジア(インド、東南アジア付近)
利用部位・収穫時期:根茎を秋~冬に掘り上げて食用。観賞用
性質:非耐寒性・多年草

カレー粉の主原料として有名で、古代ローマ時代の薬学者ディオスコリデスは「シヨウガに似たもの」と記述している。
インドでは紀元前900年代頃には栽培されていたといわれ、インドや東南アジアでは極めてポピュラーなスパイスであり、黄色素の着色に多く用いられている。
中国でこのターメリックに出会ったマルコ・ポーロは「香りも色もサフランによく似ている」と紹介しており、現在でもヨーロッパでは「インドのサフラン」あるいはサフランを意味するサンスクリット語に由来したクルクマなどとも呼ばれている。日本では、ウコン(鬱金、宇金)の和名でも知られている。渡来の時期は、定かではないが江戸時代中期、貝原益軒が記した「大和
本草」にすでにその名が記されている。
夏から秋に花が咲くためアキウコンと呼ばれている。
近縁種のキョウオウ(C.aromatica)は、春に花を咲かせるのでハルウコンと呼ばれている。

利用法

カレー粉の主原料。
油に良く溶け、カレーをはじめインド料理などの着色には欠かせない。高価なサフランの代用品としてブイヤベースやパエリア、ビラフなどにも使える。また、たくわん漬けの着色にも利用されている。下ごしらいか調理の途中で加え、良く加熱すると土臭さが消え、色も出やすい。
沖縄などで栽培されている、ハルウコンは、肝臓機能改善の漢方薬として飲用されている(ウコン茶)

効果

漢方では、駆風や健胃、肝臓障害などの内服薬。国外では、腫れ物、打撲傷切り傷などの外用薬。また、東南アジアでは粉末が化粧品としても利用されている。

香り

やや土臭いジンジャーにも似た香りの主成分はターメロン。黄金素の主成分はクルクミン。このクルクミンは、アルカリ性ではピンク色に変わる性質があるため、科学実験のPH試験などにも利用されている。

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