海岸の開発や食用・薬用としての乱獲などにより、近年は自生地が減少し、福島県ではレッドデータブックに記載されています。
ハマボウフウ Glenia littoralis
分類 : セリ科・ハマボウフウ属
英名 : American silvertop
和名 : ハマボウフウ
学名 : Glenia littoralis
原産地 : アジア東部
利用部位・収穫時期 : 新芽と葉は食用、根は薬用
性質 : 海岸の砂地に自生する、海岸性多年草。
高さ5~30cmで、海岸の砂地に自生し、根を深く伸ばす。7~8月に長い花茎の先に白い小花を集めて咲く。肉質・白色でカリフラワーに似ている。根はごぼうに似て非常に深く長く、地中に深く伸ばす。
江戸時代から利用され、香りと辛味がある新芽は、刺身のつまや酢味噌和え、天ぷらなどに利用されてきました。軟白栽培された葉も食用として出回っている。人々にとって馴染み深い植物です。
かつては各地の海岸で知られていましたが、近年は自生地が減少し、福島県ではレッドデータブックに記載されています。原因としては、海岸の開発や食用・薬用としての乱獲などが考えられています。
利用法
新芽や葉を食用にする。根は漢方薬で「北沙参」と呼ばれ、去痰、解熱、鎮咳薬として利用されています。生薬の一種、防風の代用品としてりようもされています。
民間療法では婦人病の薬とされたり、最近では、糖尿病に効果的ともいわれています。糖尿病については、効果は定かではありません。
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