ビターオレンジの木からは果実からはビターオレンジ、枝葉からはプチグレイン、花からネロリと三種類の精油がとれます。それぞれの採油部位や採油方法が違う事で、香りも作用にも違いがあります。
ネロリ フローラル系
ビターオレンジの花から採れる精油で、柑橘系のさわやかさとフローラル系の優美さを合わせた芳香があります。ローズやジャスミンと同じく採油率が低いため、とても高価な精油のひとつです。
成分のネロリドールには、PMS(月経前症候群)や更年期障害など、女性のトラブルをやわらげる働きがあるとされています。ネロリの名前は、17世紀イタリア・ルロラ公国の公妃アンナ・マリアが好み、パリの社交界に紹介した事から名づけられました。
採油方法は、水蒸気蒸留法で、蒸留する際に得られるオレンジフラワーウォーターも肌のバランスをととのえる化粧水になります。
おもな成分
リナロール、ゲラニオール、ネロール、酢酸リナリル、リモネン、β‐鼻音、ネロリドール
作用
強壮、血圧低下、抗うつ、抗炎症、崔淫、鎮痙、鎮静
抽出方法
水蒸気蒸留法
心への働き
- 不安・緊張をほぐし、気持ちを落ち着ける。
- 交感神経をしずめ、不眠症を改善する。
体への働き
- 血行をよくする
- 崔淫効果がある
肌への働き
- 肌に弾力を与え、しわやたるみを防ぐ
揮発度
ミドルノート
香りの強さ
強め
使い方
芳香浴、ボディー・ハンドケア、ヘアケア、スキンケア、クリーム、フレグランスなど
使用上の注意
妊娠初期・分娩前後の使用は控える
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