江戸時代日光の御薬園で採取した御種(ニンジンの根)を各地の諸大名に配布し、栽培を奨励したことに由来して、御種人参(オタネニンジン)と呼ばれるようになりました。
オタネニンジン ginseng
分類:ウコギ科・トチバニンジン属
英名:ginseng
和名:オタネニンジン・チョウセンニンジン
学名:Panax ginseng
原産地:朝鮮半島・中国東北部
利用部位・収穫時期:4~7年ものの根を薬用
性質:耐寒性・多年草
古来、根が不老長寿、万病の薬として知られ、漢方ではもっとも価値のある植物であるとされています。日本へは739年(天平11年)に渡来しました。江戸時代日光の御薬園で採取した御種(ニンジンの根)を各地の諸大名に配布し、栽培を奨励したことに由来して、御種人参(オタネニンジン)と呼ばれるようになりました。1760年頃には、日光のオタネニンジンは5万株にも広まり、国産化が進みましたが、現在は、ほとんどが中国や韓国から輸入しています。
草丈は高さ70~80cmになり、茎の頂部に細長い葉柄をもつ、5小葉からなる掌状葉を4~6枚輪生する。花は初夏に、散形花序に淡い黄緑色の小さな花を咲かせ、果実は小さし球体で、秋に赤色に熟す。実は3年以上の株につく。
利用法
根は、食欲不振や胃弱など、強壮効果を期待して煎じて飲む。高い薬用効果が知られているが、
肥満体や高血圧傾向にある人には適さないなど、
体質や持病によって使用制限もあります。薬用には、漢方医の診断をうけてください。
1960年代にアジアで長い間使用されてきた、チョウセンニンジンが西洋でも注目を集めるようになり、研究が開始され、ジンセノサイド(人参サポニン)が明らかになり、抗酸化作用・血行促進作用・抗炎症作用・他にも精神を安定させたりと数多くの効果があると分かりました。
昨日の、アマチャズルには、このジンセノサイド成分が含有されていると注目を集めています。
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